旭 拓真

医学研究科 医科学専攻
免疫制御分野(生田 宏一 教授)
学位授与 2023年3月
研究内容
博士論文研究において、ビタミンAの代謝物であるレチノイン酸が、抗ウイルス・抗がん免疫に重要な1型自然リンパ球 (ILC1) の維持と機能性の亢進に必要であることを解明した。本成果により、栄養と免疫系の新たな関係性が解明され、感染制御研究や将来的ながん治療への応用に向けた有用な知見がもたらされた。
メッセージ
MIPから支給いただいた研究費を使い、主体的に研究計画を立てて資金の用途を練ったのはよい経験になった。またMIPの始動年度から所属していたが、学生の意見を柔軟に取り入れ、プログラムをアップデートしていくMIPメンバーの先生方の姿勢が印象的だった。全体として、MIPは学生に自主的な行動を求め、それに応えられれば力がつくという形を取っている。学生たちは目的意識と主体性を持ってどんどん研究し、イベントに参加し、意見を発信していくことで、自身や他のMIP履修生にもプラスの影響を与えることができると思う。
鄒 兆南

医学研究科 医科学専攻
創薬医学講座(沖 真弥 特定准教授)
学位授与 2023年3月
研究内容
博士論文研究において、バイオビッグデータ解析によって薬剤の作用機序を解明する手法を開発。本成果は、疾患の新たな治療法の開発や新規創薬標的分子の発見、既存薬の新たな適用や副作用リスクの仮説構築に応用されることが期待されている。
メッセージ
自分の研究で給与と研究費がもらえた最初の経験でした。
山脇 優輝

医学研究科 医学専攻
創薬医学講座(大槻 元 特定教授)
学位授与 2023年3月
研究内容
博士論文研究において、脳内の免疫細胞であるミクログリアが大脳皮質前頭前野の神経活動を制御することを発見し、そのメカニズムを初めて明らかにした。近年、うつ病などの精神疾患は前頭前野を含む脳内の異常免疫が示されているため、今後ミクログリアを介した神経活動の制御は精神疾患の予防法・治療法につながる可能性がある。
メッセージ
様々な分野の学生や先生と出会い、将来の視野が広がった。様々な人と話せる機会を与えていただいたMIPに感謝しています。
高見 大地

薬学研究科 薬科学専攻
免疫制御分野(生田 宏一 教授)
学位授与 2023年3月
研究内容
博士研究において、生理活性物質インターロイキン7の生体内における局所的な作用を同定。本成果はアレルギー性炎症に対する治療薬開発に応用されることが期待されている。
メッセージ
MIPでは大学にいながらも、企業や社会における基礎を学ぶことができ、産学異なる視点から創薬について学びました。自分の将来に対して幅広い視野を持ってプログラムを受講することで、修了後にきっと役立つと思います。