発表者の報告

氏名土橋 昌平
所属薬学研究科 創発医薬科学専攻 iD2
学会名第6回日本核医学会分科会 放射性薬品科学研究会/第22回放射性医薬品・画像診断薬研究会
開催日程2023年9月9日
開催場所千葉大学けやき会館(西千葉キャンパス)
学会URLhttps://www.p.chiba-u.jp/lab/housha/posts/news15.html
発表の演題名腫瘍集積向上を目的とした多機能性キレートリンカーのプレターゲティング法への応用
氏名PAN XUCHI
所属医学研究科 医学専攻 D3, 実験動物学
学会名The 36th International Mammalian Genome Conference (IMGC)
開催日程2023年3月28日~3月31日
開催場所つくば国際会議場
学会URLhttps://www.imgc36.org/index.html
発表の演題名Study on proteins and glycans that play an important role in bone marrow homing of hematopoietic stem cells
氏名松下 晴菜
所属医学研究科 人間健康科学系専攻 M1
学会名日本物理療法合同学術大会2023
開催日程2023年2月18日~2月19日
開催場所順天堂大学御茶の水センタービル
学会URLhttps://www.jcbapt2023.com
発表の演題名高周波温熱療法によるリラクゼーション効果の検討(詳細PDF

参加者の報告(参加のみ)

氏名鈴木 太朗
所属医学研究科医科学専攻 修士1年
学会名第52回 日本免疫学会学術集会
開催日程2024年1月17日~1月19日
開催場所幕張メッセ(千葉市)
学会URLhttps://www2.aeplan.co.jp/jsi2023/
得られた成果免疫学は生体を司る極めて重要な学問である。今回の学会では免疫を軸に新規治療法や発見など様々な発表を聞くことで自分自身の知識の研鑽につながった。さらにポスターセッションなどに積極的に参加することで、研究者同士でのコミュニケーション能力の拡大、普段関わりのない人たちとの交流の輪を広げることができた。メディカルイノベーションプログラムの目的はイノベーションの加速とグローバルな発信・展開でありそれらを担う人材の育成を掲げているが、免疫学会は新たな知識の収集とグローバルな発信手段を学ぶのに非常に適した学会であった。学会で得た知見は現在私のインスピレーションとモチベーションとなり、自身の研究の展開だけでなく、将来の社会実装に向けて何が可能か、何を達成したいかを考えさせるのに十分であった。現代の研究者には研究能力と成果だけではなく、他研究者と、時には他分野や他業種とコミュニケーションをとりながら研究を進めて成果を挙げ、その成果をどのように社会に還元させるか、自分がどのように社会に貢献できるかを考えなければならない。そのため研究成果と包括的な進捗を見ることができた点で、今学会は非常に有益であったと考えられる。
氏名金子 千尋
所属医学研究科医科学専攻 修士1年
学会名第52回 日本免疫学会学術集会
開催日程2024年1月17日~1月19日
開催場所幕張メッセ(千葉市)
学会URLhttps://www2.aeplan.co.jp/jsi2023/
得られた成果 本学会参加により、最新の免疫学の潮流や免疫関連疾患のターゲット、治療法についての見識が得られ、今後のMIPの研究活動における研究方向性について考究することができた。また、自らの研究テーマに関する知見を深めたことで、現在および今後の具体的な研究方法や課題について省察できた。
 さらに、主にポスターセッションにおいて、免疫分野のアカデミア・企業双方の研究者より研究について直接口授を受けたことで、詳細な研究内容と実験の進行、論の組み立て方について多面的に理解が深まり、今後の自らの研究活動に活用できる成果となった。
 また、本学会参加支援を受けるにあたり、若手研究者向けのサテライトフォーラムの運営に参与する機会を拝受した。フォーラムでは免疫学分野で同様に精励している若手研究者・学生と議論できたほか、免疫界の数々の研究者からアカデミア研究・企業就職・留学等についてご助言を賜り、今後のMIPの活動やその先のキャリアパスについて熟考する貴重な経験となった。
氏名清水 優琴音
所属医学研究科 人間健康科学系専攻、M1
学会名日本放射線腫瘍学会 第36回学術大会
開催日程2023年11月30日~12月2日
開催場所パシフィコ横浜ノース
学会URLhttp://www.congre.co.jp/jastro2023/index.html
得られた成果今回参加した学会は、放射線治療に関わる様々な職業人が一堂に会するものであった。そのため、自分には無い視点を通して最新の研究成果を知ることができ、分野に対する知見が深まると同時に自身の研究を見つめ直せた。また、発表をより伝わりやすくするための方法も学んだ。
さらに、今回が初めての学会参加であったため、雰囲気を肌で感じられたという点でも大変有意義であったと考える。会場の熱に触れたことで士気が高まった。思うような結果が出ず苦しいときも、この数日間を思い出して励みたい。
この度得た経験を活かし、より広く深い視点から研究活動を続けていく所存である。
氏名松下 晴菜
所属医学研究科人間健康科学系専攻 修士2年
学会名日本ウマ科学会 第36回学術集会
開催日程2023年11月27日~28日
開催場所国際ファッションセンター(KFCホール)
学会URLhttps://jses.jp/index.php
得られた成果 専門性の高い学会であり、中でも競走馬における現在の調査状況を聴講することができた。本学会ではJRA(日本競馬協会)においてのなされている調査をしる貴重な時間であった。また講演のなかで跛行診断について学ぶことができた。獣医学的観点での研究を学び獣医師と交流できる場は本学内では少ないため今後の着想のみでなく人脈を広げることもできた。
 現在では競走馬やサラブレッドを主にした研究が多いが今後は馬術用馬など競馬以外における発展を行っていきたい。
氏名髙木 由佳
所属医学研究科人間健康科学系専攻 修士課程1回生
学会名第33回 日本産業衛生学会 全国協議会
開催日程2023年10月27日~2023年10月29日
開催場所YCC県民文化ホール
学会URLhttps://convention.jtbcom.co.jp/sanei-kyogikai2023/
得られた成果 『多様化する社会と産業保健』をテーマに行われた本協議会において、産業保健分野では現在、AIの進歩やDX化の波を受け、第4次産業革命と呼ばれるほど大きな変革期を迎えているということが繰り返し述べられていた。また、通信技術革新によって可能となり、COVID-19のパンデミックによって急速に広まったテレワークが、今後労働者の心身の健康にどのような影響を及ぼすのか注視されていることが、様々な先生方の講演から理解できた。
 今回の学会参加を受けて、わたしが現在行っている『テレワークが労働者の生活習慣病リスクに及ぼす影響』についての研究は、共同研究企業だけでなく、テレワーク実施率の高い企業や職種に対する産業保健活動全般に幅広く応用でき、ひいては社会貢献につながるのではないかと考える。早急に研究、分析を行い、発表する必要があると感じた。また、今後も研究を進め、実態調査だけでなく、介入や早期スクリーニングなどにも範囲を広げることができればと考えた。
氏名藤井 美里
所属医学研究科人間健康科学系専攻、修士1回生
学会名第82回日本公衆衛生学会総会
開催日程2023年10月31日〜2023年11月2日
開催場所つくば国際会議場
学会URLhttp://jsph82.umin.jp/
得られた成果 日本公衆衛生学会へ参加したことで、情報収集と意見交換の2つの側面で成果が得られたと考えます。
 情報収集においては、公衆衛生に関する最新の情報や、医学分野だけでなく、薬学、栄養学、心理学など様々な分野の研究内容の知見を得ました。最新でかつ異分野の研究や活動報告の情報を得たこととで、今後より包括的なアプローチを検討できるようになると考えます。
 意見交換では、研究内容に対して研究者や専門家との意見交換に大変刺激を受けました。シンポジウムやポスターセッションを通じて、異なる視点やアイデアの共有ができました。他の研究者や専門家と意見交換を通して、自分の研究に対しての異なるアプローチ方法に気づきを得ることができました。また、今回得られた人との繋がりを今後の活動に活かしていけると実感しています。
 今回の日本公衆衛生学会への参加を通して、最新でかつ異分野の情報を得たこと、意見交換ができたことで、M I Pの活動に大いに活かすことができると考えます。最新の研究や現場の活動を知るために、また他の研究者や専門家との情報共有のために、学会という場が提供されており、学会の意義についても実感しました。今後の研究活動を向上させる重要な機会となりました。貴重な機会をありがとうございました。
氏名前田 佳夕
所属医学研究科 人間健康科学専攻 M2, 野中研究室
学会名CBI学会2023年大会
開催日程2023年10月23日~10月26日
開催場所タワーホール船堀
学会URLhttps://www.cbi-society.jp/annual-meetings/2023/
得られた成果 今回MIPのメンターに紹介いただき、異分野の学会に参加した。メンターとディスカッションした際に、異分野からの解析手法の可能性で挙げられた手法がいくつかあった。そのため、その手法を用いた研究はどのようなものがあるのか、また、異分野の人の研究視点を実際に対面でのディスカッションを通して知ることができた。そして、今まで候補に入れていなかった解析手法について、ディスカッションからでてくることもあり、それについて、調べることで、解析手法による違いについても知ることができた。
 なぜ、異分野の取り入れる意義があるのかついて、そして、異分野を取り入れること自体というよりかは、異分野の手法を取り入れて何をしたいのかの目的を明確に定めることについて考えさせられた。また、特定の分野のみですべてが解決されるのは難しい部分もあり、連携体制の構築も一つの大きな課題であると感じた。
 今後の研究において、異分野との融合により新たな活路を見出し、実験データと組み合わせた実現可能性を考慮した計画について、考えていきたいと思う。
氏名小林 健
所属医学研究科 医科学専攻 M1, 生体情報科学分野 渡邉研究室
学会名第46回日本神経科学大会
開催日程2023年8月1日~8月4日
開催場所仙台国際センター
学会URLhttps://neuroscience2023.jnss.org/index.html
得られた成果今回が初めての学会参加でしたが、自分の研究分野やまったく知らない分野まで様々な発表を見て、見識を広げることができました。自分の研究の新たなヒントになりえることや今までなかった視点を得られたので、研究を進める際の参考にしたいと思います。
学会発表、ポスター発表の雰囲気を掴み、研究の進め方や考え方、伝わりやすい話し方や分かりやすいスライドなども学ぶことができて非常に有意義でした。自分が発表する際の理想像を掴むことができました。
今回の経験を生かして、ますます自分の研究に精進していきたいと思います。
氏名陳 靜由
所属医学研究科 医科学専攻 M1, 生体情報科学分野 渡邉研究室
学会名第46回日本神経科学大会
開催日程2023年8月1日~8月4日
開催場所仙台国際センター
学会URLhttps://neuroscience2023.jnss.org/index.html
得られた成果学会で、様々な講演を聞くことによって、最新の専門知識や研究トレンドを学ぶことができ、今後の研究や勉強において活用できるようになったと思います。
そして、馴染みのない研究テーマにも触れることもでき、MIPの異分野共同研究の参考になりました。
また、学会のポスター発表の討論に参加して、ほかの大学院生の研究に触れたことで、自分自身の研究を客観的に評価できる機会になったと思います。さらに、同じ分野の大学院生と交流したことで、良い刺激を受け、研究へのモチベーションの向上に繋げることもできました。
氏名前田 佳夕
所属医学研究科 人間健康科学系専攻 M1, 分子生命基礎医療科学分野 野中研究室
学会名日本薬学会 第143年会(札幌)
開催日程2023年3月25日(土)~3月28日(火)
開催場所北海道大学
学会URLhttps://confit.atlas.jp/guide/event/pharm143/top
得られた成果産学の研究者による最新の研究紹介によって、自分が取り組む研究分野のみならず、周辺領域や異分野における日本の創薬研究の今を知ることにつながったと感じている。日々の研究では、自分の研究分野については調べる一方、異分野で盛んな研究については情報収集不足となり、視野が狭くなることが課題である。
学会参加を通じて、今まで気に留めていなかった視点から研究課題を見つめなおすきっかけを得ることができた。さらに、他分野の研究と比較したときの研究課題の位置づけについて考えることで、俯瞰的に研究課題を捉える視点を得ることにつながった。
また、他大学の研究者とのディスカッションの機会を得ることもできた。同分野の研究者の研究アプローチを知ることで、1つの知見を得ると共に、自分の研究との差別化できるポイントについて考えることにつながった。
そして、多くのポスター発表と口頭発表を拝聴した。聴衆側として参加したことで、ポスター発表は視覚的な見やすさや適切なキーワードの使用により「面白そう」と思って立ち止まってもらうこと、口頭発表では、短時間で研究内容を端的かつ的確に伝えることが重要であると感じた。一方、質疑応答では、日々の研究に対する深い考察をしているかが問われると感じた。
今後、研究課題を新たな視点で見つめなおし、得られた研究成果を学会発表する際に、今回の学会参加で得た気づきや学びを実践で活かしていきたいと考えている。
氏名藤 浩平
所属医学研究科 医学専攻 D4
学会名日本化学会第103春季年会(2023)
開催日程2023年3月22日〜3月25日
開催場所東京理科大学 野田キャンパス
学会URLhttps://confit.atlas.jp/guide/event/csj103rd/top
得られた成果私がMIPの活動で精力的に行っている研究分野は、ケモプロテオミクスである。本研究は化学プローブを用いて、標的タンパク質を標識し、LC-MS/MSで同定する手法である。
今回参加した学会では、本研究分野と同様な内容を聴講した。特に、京都大学浜地研究室の「チロシナーゼを用いた近接タンパク質標識」、九州大学王子田研究室の「新規化学プローブを用いた共有結合阻害剤の開発」、東北大学永次研究室の「G4DNA選択的に結合するタンパク質の標識」の発表が参考になった。これらの研究手法は、私が躓いている実験を解決するヒントを提供した。そのヒントを今後のMIPの研究に取り入れ、研究進捗をスムーズにしていく所存である。
氏名彦坂 桃花
所属医学研究科 医科学専攻 創薬医学講座 修士1年
学会名日本生理学会 第100回記念大会
開催日程2023年3月14日〜3月16日
開催場所国立京都国際会館
学会URLhttps://www2.aeplan.co.jp/psj2023
得られた成果ポスターセッションでは、自分の研究課題と関連する小脳の発達に関して他の細胞種に着目している研究や、今後使用を検討している試薬を別の脳領域で使用している研究などから、今後の研究の進展に重要な意見を得、また、同世代の研究者を目指す方との繋がりを作ることができた。
セミナーでは、若手の研究者から著名な先生方まで様々な方のプレゼンテーションを拝聴し、興味のある分野の最先端を知るとともに、理解しやすいプレゼンテーションの構成、話し方に関しても理解が深まった。研究は、その成果や価値を受け入れられて初めて成立すると考えているが、私はその過程に苦手意識があり、今回の学会を通して、改めてその重要性や有効な発表の仕方などを学ぶことができたと考えている。さらに、MIPのキーワードの1つでもある産学連携も、実際の現場でどのように進めているのか具体的な例を知ることができた。
総じて、日本生理学会参加を通して得られた知見や学んだ観点は、今後研究活動を展開する上で、また、私自身が研究者を志し成長する過程で大いに役立つと考えている。
氏名橋爪 雄生
所属医学研究科 医科学専攻 D2
学会名日本生理学会 第100回記念大会
開催日程2023年3月14日〜3月16日
開催場所国立京都国際会館
学会URLhttps://www2.aeplan.co.jp/psj2023
得られた成果今回の学会参加によって、自身の研究の位置付けについてより多角的に思考することができた。研究者の口頭発表、ポスター発表を聴講し、議論することによって、今までとは異なる視点を持つことができたからである。また、複数の研究発表から、今後の研究活動のヒントになりそうな技術についての知見を得ることもできた。
今後に役立つ知識を蓄えることができただけでなく、最先端の研究活動に触れることもできた。どの研究も興味深いものばかりで、大変いい刺激となった。今回の学会参加の経験を活かして、今後ますます自身の研究活動に邁進していきたい。
氏名馮 思源(Feng Siyuan)
所属D2, Doctoral program in Medicine, Department of Biological Sciences
学会名The 100th Anniversary Annual Meeting of The Physiological Society of Japan
開催日程2023.03.14-2023.03.16
開催場所オンライン
学会URLhttps://www2.aeplan.co.jp/psj2023/
得られた成果I was honored to attend the 100th Annual Meeting of the Physiological Society of Japan with the support of MIP. There are many lectures from different fields of physiology at this meeting. Among them, I focused on the symposiums of neurophysiology, which are related to my MIP research.
During this conference, I was fortunate enough to have a chance to listen to the dialogue between Nobel Prize laureates, their talking broadened my scientific research vision, which is helpful to improve my research in the future. Through this conference, I also learned about the latest progress in neurophysiology research, new biology techniques, and even interdisciplinary research from various experts, which brings more ideas to my scientific research.
In a word, I really enjoyed the experience of attending the conference. In the future, I will devote myself to applying what I have learned from the conference to my research.
氏名王 天(Wang Tian)
所属M1, Biological Sciences, Master’s course
学会名日本生理学会大会(第100回)
開催日程2023.03.14(火)-16(木)
開催場所オンライン
学会URLhttps://www2.aeplan.co.jp/psj2023/
得られた成果The most important thing that I have learned form this academic meeting is: knowledge background is important for scientific research. Yamanaka-sensei had narrowed down the potential transcription factor genes to 20 before converting fibroblasts into iPS cells. Without this upfront screening, the discovery of the Yamanaka factor might delay for many years.
In addition, Tomomi Shimogori-sensei showed their marmoset database in this academic meeting, and she mentioned a organization named Allen Institute, which possess a database named Allen Brain Atlas. This database reveals where each gene is expressed in mouse brain. My project is related to identify the neuron subtype by revealing the mRNA expression pattern in mouse brain, so I can learn a lot of things from this database, such as many known neuronal subtype markers. These intelligences will facilitate my study in the future.
氏名NI XUEJUN
所属医学研究科 医学専攻 D4, 生体情報科学
学会名日本生理学会 第100回記念大会
開催日程2023年3月14日〜3月16日
開催場所オンライン
学会URLhttps://www2.aeplan.co.jp/psj2023/
得られた成果今回日本生理学会をきっかけに、山中伸弥先生とSvante Paabo先生の対談を非常に興味深く聞くことができした。彼らの話に共感し、生命科学の進歩が人類の未来にどのような影響をもたらすか、人類にとって様々な問題を解決する可能性は甚だしくあると感じています。基礎研究も、医療現場で患者さんを治すことと同じくらい、疾病を解明することの重要の役割だと感じるようになりました。
また、今度の学会にて、神経学だけでなく、他の分野における最新の研究動向を知ることが出来ました。研究において、自分はまたまた未熟者ですが、今度得られた知識や考え方などは、今後進める研究において、より多角的な視点から問題を解決する為の重要な手がかりとなります。尚、これを今後MIPの活動に取り入れ、より高度な研究成果を目指し、異分野の先生や研究者同士との交流を深め、共同研究や学祭的な研究を進めることも視野に入れると考えられています。
氏名大井 由貴
所属医学研究科 医学専攻 D3
学会名日本神経学会 第124回近畿地方会
開催日程2023年3月5日
開催場所オンライン
学会URLhttps://jform.net/snjkinki124
得られた成果会への参加を通して脳の機能局在に起因するさまざまな病変とその症状の発表にふれることができた。一例として、急性期梗塞に起因する左中前頭回の血流低下により、フリックやキーボード入力を含む失書の症例では五十音順の想起障害と音節からのローマ字変換の障害として理解することができた。
現在MIPの異分野共同研究として白質病変の予測を行なっているが、その臨床応用として白質病変と臨床症状のLesion-Symptom mapping (LSM) を行う上で機能局在による臨床症状を熟知することは必須のステップである。
今回の地方会参加により梗塞巣による得意的な臨床症状について知識を深めることができ、それによりLSMを実施する上で着目すべき高次機能や臨床スコアの選定においてより適切な神経心理バッテリーを吟味することが可能となった。
以上から本学会参加はMIP研究の臨床応用において有益であったと考える。